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家庭内別居 仮面夫婦

夫婦のすれ違い

心が離れていて夫婦としての生活は破綻しているのに、一緒に暮らしていることを家庭内別居と言います。
ひとつ屋根の下で暮らしているのに、他人のように生活している状態のことです。

また、心はとっくに離れているのに、他人には仲の良い夫婦に見せかけて何食わぬ顔を装って冷え切った夫婦として同居している場合は仮面夫婦とも呼ばれています。

週末婚とは、結婚してる夫婦が平日は別々に暮らして週末だけ一緒に住んで過ごしている状況であり、別居婚とは、婚姻関係にある夫婦二人が別々な住居で暮らしていることをいいます。

家庭内別居は離婚予備軍

家庭内別居の状況にある夫婦は、些細なケンカやキッカケが家庭内別居という環境をつくってしまっている軽いケースもあれば、すでに離婚に向けて話し合っているなどの重いケースもあるようです。
この家庭内別居という状態から、一緒に暮らす価値を、また夫婦としての存在の意味を見失ってしまい、家庭外での別居が始まり、ついには離婚に至ってしまうケースも多いのです。
家庭内別居→離婚という展開になっている夫婦は実に多いのが現状です。

別居してみるのは選択肢の一つ

このような冷え切った夫婦関係をどのようにして解消することができるか考えるために別居という方法を選択する人も多いようです。
冷静になって気持ちを整理して本当に離婚する方が良い選択なのかをじっくり考えるために、籍を抜く前に別居してみるのも一つの方法です。

しかし、これはお互いに同意があってこそ成立するわけで、別居したいからといってすぐに家庭外で生活できるわけでもなく、また家庭を飛び出すことが良い方法だとは言えません。
夫婦には「同居の義務」がありますので、結果的に離婚することになって、配偶者が応じなかった場合は裁判になるのですが、一方的な同居の解除は同居義務違反として、離婚裁判には不利な材料になってしまいます。

DV・暴力などで相手の同意を得ずに離れた方が良い場合もあります。しかし、これも一人の判断で決めず、必ず親族や相談所などあなたの味方となってくれるところのアドバイスを受けておきましょう。
また、別居を理解してもらう場合には、経済的な負担を考慮しても実家の協力をしてもらえるかを確認すると良いでしょう。

このように、家庭内別居から離婚したいと考えている人、家庭内別居から夫婦を修復したいと考えている人とに分かれます。